新生児聴覚スクリーニング
大切な赤ちゃんのためにできることは何か考えました。
当クリニックでは健やかな赤ちゃんの成長のため『新生児聴覚スクリーニング』を行っています。
赤ちゃんはお母さんのおなかの中にいるときから音を聴いています。赤ちゃんが言葉を話し始めるのは1歳過ぎですが、それまでは周りの言葉・歌・物音など、さまざまな音を聴いて学んでいます。もし赤ちゃんに難聴があった場合、言葉を学ぶための大事な時期が損なわれることになります。赤ちゃんは自分から聴こえないことを知らせることができませんので、生まれてすぐに検査することが大切なのです。

新生児聴覚スクリーニングとは
赤ちゃんの1,000人に1~2人は何らかの聴覚障害(難聴)があると言われていますが、難聴かどうかは、赤ちゃんの外見では判断できません。この検査は赤ちゃんに負担をかけることなく、聴こえているかどうかについて調べる検査です。
検査方法
検査は自動ABRという検査です。この検査は、赤ちゃんの耳に音を与えて、その音が聞こえた時に反応する脳波を捉えて検査を行います。赤ちゃんに痛み等は全くありません。
検査費用
検査費用は1回5,000円です。
検査結果
検査結果はPass(パス)とRefer(リファー)の2通りです。Passは40dB前後の音(ささやき声)が聴こえていることになります。又、Passであっても進行性難聴や突発性難聴は検出できませんので、出生後も言葉の発達等に注意をはらう必要があります。Refer(リファー)は要再検査という意味で、より詳しい検査が必要という意味です。聴覚障害があると診断したわけではありません。 赤ちゃんの耳の機能発達の個人差でPassしない場合もあります。